Warning: Undefined variable $post_id in /home/cratch/cratch.co.jp/public_html/wp-2020/wp-content/themes/cratch_theme/single.php on line 3
ダブル断熱と理想の間取りで快適性を両立
  • 断熱性能
  • 公開日:2025.12.1
    更新日:2025.12.1

注文住宅で後悔しない「ダブル断熱」とは?理想の間取りと快適性を両立

目次

注文住宅で後悔しない「ダブル断熱」とは? 理想の間取りと快適性を両立する賢いコストバランス

この記事でわかること

「家族みんなが快適に暮らせる注文住宅にしたいけど、何から決めれば…」「理想の間取りを叶えたら、夏は暑く、冬は寒い家にならないか心配…」そんな悩みをお持ちではありませんか? この記事では、「後悔しない家づくり」の鍵となる「ダブル断熱」について、その仕組みやメリット・デメリットをゼロから分かりやすく解説します。

注文住宅で後悔しないために なぜ今ダブル断熱が選ばれるのか

家族みんなが笑顔で暮らせる注文住宅。理想の間取りを考える時間は、とてもワクワクしますよね。でも、ちょっと待ってください。せっかくこだわった間取りも、「夏は暑すぎて2階にいたくない」「冬は廊下や脱衣所が寒すぎる」家になってしまったら、本当に快適だと言えるでしょうか?「後悔しない家づくり」のために、間取りと同じくらい大切な「家の性能」、特に「断熱」について一緒に考えてみませんか?

家族がずっと快適に暮らせる家の共通点とは

モデルハウスや友人の新築を見て「素敵だな」と思うポイントは様々ですが、実際に「住んでみて本当に良かった」と感じる家には、ある共通点があります。それは、「家の中の温度差が少ない」ことです。冬場、暖かいリビングから一歩出た廊下やトイレ、お風呂場がヒヤッとして「寒い!」と感じる。これは「ヒートショック」の原因にもなり、健康面でも心配ですよね。
また、夏場は冷房が効いている部屋は涼しいけれど、2階の子供部屋はムッとするほど暑い…なんてことも。

 家族がずっと快適に暮らせる家とは、家中どこにいても「極端な暑さ・寒さ」を感じない、魔法瓶のような家なんです。 こうした快適さは、実は間取りプランだけでは実現できません。家の「断熱性能」が、その鍵を握っています。

理想の間取りを実現しても「暑い家」「寒い家」では後悔する理由

「子どもが走り回れる広いリビング」「開放的な吹き抜け」「庭とつながる大きな窓」こうした理想の間取りは、注文住宅の醍醐味ですよね。

しかし、これらは同時に「熱が逃げやすい」「外気の影響を受けやすい」という側面も持っています。例えば、おしゃれな吹き抜けは、冬場に暖かい空気が上へ逃げてしまい、1階がなかなか暖まらない原因になることも。

せっかくこだわった間取りが、かえって光熱費を圧迫したり、快適さを損ねたりする「残念ポイント」になってしまうのは、本当にもったいないことです。

「こんなはずじゃなかった」と後悔する多くの場合、 間取りの開放感と、家の断熱性能のバランスが取れていなかった 、というケースが少なくありません。

理想の間取りを「本当に快適な空間」にするために、性能の土台が不可欠なのです。

光熱費と快適性が大違い ダブル断熱が選ばれる3つのメリット

そこで今、家づくりに真剣な方々から注目されているのが 「ダブル断熱」という工法 です。なぜ選ばれているのか、その大きなメリットをシンプルにお伝えすると、以下の3点に集約されます。

1)家中が快適になる
2)光熱費が安くなる
3)家が長持ちする

「ダブル断熱」と聞くと、なんだか大掛かりでコストもかかりそう…と不安に思うかもしれませんね。確かに、一般的な断熱工法よりは初期費用がかかる傾向はあります。

しかし、考えてみてください。 家は「建てて終わり」ではなく、そこから何十年も暮らしていく場所です。 毎月の光熱費が抑えられ、結露によるカビや家の傷みを防げるなら、長期的に見てどちらがお得でしょうか?

ダブル断熱について、もう少し詳しく知りたくなってきたかもしれませんね。ここでは、ダブル断熱がどのような仕組みなのか、そして家づくりで採用する際に知っておきたいメリットやデメリットを、わかりやすく解説します。「なんとなく良さそう」から「これなら納得」に変わるはずです。

ダブル断熱とは?充填断熱(内断熱)と外張り断熱(外断熱)の仕組み

ダブル断熱とは、その名の通り「2種類の断熱工法」を組み合わせる方法です。

具体的には、柱と柱の間に断熱材を詰める 「充填断熱(じゅうてんだんねつ)=内断熱」 と、家の構造体(柱や梁)の外側からすっぽりと断熱材で覆う 「外張り断熱(そとばりだんねつ)=外断熱」 の両方を採用します。

内断熱は、柱の間に断熱材を入れるため、コストを抑えやすい一方、柱の部分はどうしても断熱材が入らない「隙間」ができてしまいます。

一方、外断熱は家全体を外側から魔法瓶のように包み込むため、隙間ができにくいのが特徴です。

ダブル断熱は、この二つの「良いとこ取り」をした工法。 内側と外側の両方から熱の出入りをブロックすることで、非常に高い断熱性能と気密性を実現できる のです。

メリット1 高い断熱・気密性による快適性と省エネ効果

ダブル断熱の最大のメリットは、やはりその圧倒的な「断熱性」と「気密性」です。

家全体が内と外からしっかりと守られているため、外の厳しい暑さや寒さの影響をほとんど受けません。これは、 「夏は涼しく、冬は暖かい」快適な室内環境が、最小限の冷暖房で実現できる ことを意味します。

例えば、冬の朝、暖房が切れていても室温が大きく下がらなかったり、夏に一度エアコンで冷やした空気がずっと持続したり。この「快適さ」は、日々の暮らしの質を大きく向上させてくれます。

そして、冷暖房の効率が格段に上がるため、 毎月の光熱費を大幅に削減できる のも、家計を預かる身としては非常に嬉しいポイントですよね。初期費用はかかっても、ランニングコストで取り戻せる可能性が高いのです。

メリット2 結露防止による建物の長寿命化

見落とされがちですが、ダブル断熱には「家を長持ちさせる」という非常に重要なメリットもあります。その鍵は「結露」です。冬場、窓ガラスがびっしょりと濡れる「表面結露」は目に見えますが、本当に怖いのは壁の中で発生する「内部結露」です。これは、室内の暖かい湿気が壁の中に入り込み、冷たい外気で冷やされた部分で水滴になる現象です。

内部結露は、目に見えないところでカビやダニの発生源となり、アレルギーの原因になることも。さらに最悪の場合、柱や土台といった家の構造体を腐らせてしまい、家の耐久性を著しく低下させてしまいます。

ダブル断熱は、家全体を外側から包み込む「外張り断熱」が、壁の中の温度を外気の影響から守るため、この内部結露の発生リスクを極限まで抑えることができます。大切な家族と財産である家を守る、縁の下の力持ちなのです。 壁の中の温度を外気の影響から守るため、この内部結露の発生リスクを極限まで抑えることができます。 

デメリット1 初期コストが高くなる傾向

もちろん、良いことばかりではありません。 ダブル断熱を採用する上で、一番のネックとなるのは「初期コスト(建築費用)が高くなる」という点です。 

内断熱と外断熱、2回分の断熱工事を行うことになるため、材料費も施工の手間(人件費)も、一般的な工法に比べて多くかかってしまいます。

「理想の間取りも実現したいし、性能も上げたい…でも予算が…」と悩んでしまうのは、当然のことです。ここで大切なのは、家づくりにかかる費用を「初期コスト」だけで判断しないこと。

先ほどのメリットでお話ししたように、光熱費の削減(ランニングコスト)や、家の長寿命化(メンテナンスコスト)も考慮に入れる必要があります。目先の金額だけでなく、30年、40年という長いスパンでトータルコストを考える視点が、後悔しない家づくりには不可欠です。

デメリット2 施工には専門的な知識と技術が必要

もう一つのデメリットは、「誰でも簡単にできる工事ではない」ということです。特に、家全体を隙間なく覆う「外張り断熱」は、少しの隙間や施工ミスが断熱欠損(熱が逃げる弱点)につながってしまいます。また、内部結露を防ぐための「防湿・気密処理」も、非常に高度な技術と知識が求められます。
せっかく高い費用をかけてダブル断熱を選んでも、施工の精度が低ければ、その性能を100%発揮することはできません。

だからこそ、 「どの工法を選ぶか」と同じくらい、「誰に建ててもらうか」が重要になってきます。 カタログスペックだけでなく、実際にどれだけ丁寧な仕事をしてくれるか、ダブル断熱の施工実績が豊富かどうか。信頼できる工務店を見極めることが、成功の鍵となります。

結局、外断熱と内断熱のどちらがいい?断熱欠損(ヒートブリッジ)とは

「ダブル断熱が良いのはわかったけれど、予算的に厳しいかも…内断熱か外断熱、どっちか片方ならどっちが良いの?」という疑問も出てくるかと思います。これは非常に悩ましい問題ですが、それぞれの特徴を知っておきましょう。

 内断熱(充填断熱)は、コストを抑えやすいのが最大のメリットです。 しかし、どうしても柱や梁の部分に断熱材が入らないため、その部分が「熱の橋(ヒートブリッジ)」となり、熱が逃げる弱点になりがちです。

 一方、外断熱(外張り断熱)は、家全体をすっぽり覆うためヒートブリッジが起こりにくく、気密性も高めやすいのが特徴です。 ただし、内断熱よりコストがかかる傾向があります。

どちらにも一長一短があるため、予算と求める性能のバランス、そして「どこまで丁寧に施工してくれるか」という工務店の技術力も合わせて検討することが大切です。

他の断熱工法と何が違う?性能とコストを徹底比較

ここまでダブル断熱を中心にお話ししてきましたが、他の工法と比べるとどうなのでしょうか。簡単に整理してみましょう。

断熱工法性能コスト特徴
内断熱(充填断熱)△(ヒートブリッジが課題)◎(最も安価)多くの住宅で採用されている標準的な工法。
外断熱(外張り断熱)○(ヒートブリッジが少ない)△(内断熱より高い)気密性を高めやすいが、施工に技術が必要。
ダブル断熱◎(非常に高い)×(最も高価)性能を最重要視する場合の選択肢。 施工難易度も高い。

このように、性能とコストはトレードオフの関係にあることがわかります。どのレベルの快適さを求めるか、そして予算はどれくらいかけられるか。家族のライフスタイルや価値観と照らし合わせて、最適な工法を選びたいですね。

ダブル断熱、特に「外張り断熱」と聞くと、性能は良くても「外観が画一的になるのでは?」と心配されるかもしれません。実は今、性能を追求しながら、デザインの自由度も高い「塗り壁」を実現できる工法が注目されています。それが「湿式外断熱工法」です。おしゃれな家を諦めたくない、そんなあなたのこだわりを叶える選択肢をご紹介します。

おしゃれな塗り壁だけじゃない 湿式外断熱工法の仕組み

 「湿式外断熱工法」とは、外張り断熱の一種です。 
まず、建物の外側に板状の断熱材を貼り付け、その上からメッシュ(網)を伏せ込みながら下地材を塗り、最後に仕上げの塗り壁材で美しく仕上げる工法を指します。「湿式」というのは、現場で水などを使って材料を練る(塗る)工程があるためです。

 この工法のすごいところは、外張り断熱の高い性能を確保しながら、シームレス(継ぎ目がない)で美しい塗り壁の外観を実現できる点です。 

一般的なサイディング外壁とは一味違う、重厚感と温かみのあるテクスチャは、注文住宅ならではの「センスの良さ」を演出してくれます。まさに、ペルソナの方が望む「実用性(性能)とデザイン性の両立」を叶える工法と言えるでしょう。

「超撥水性」と「ハスの葉効果」が叶えるセルフクリーニング機能

塗り壁と聞いて「素敵だけど、汚れが目立ちそう…」「雨だれが黒いスジになりそう…」と不安に感じる方は多いです。確かに、従来の塗り壁にはそうした弱点がありました。

しかし、 最新の塗り壁材、特にヨーロッパで高いシェアを誇る「Sto(シュトー)」などの高機能な外装仕上げ材は、その常識を覆します。
秘密は、「超撥水性」にあります。 

これは「ハスの葉効果(ロータス効果)」とも呼ばれ、葉の表面についた水滴が汚れを巻き込みながら転がり落ちる、あの現象を塗料で再現したものです。雨が降るたびに、壁の表面についたチリやホコリが雨水と一緒に流れ落ちる(=セルフクリーニング)ため、長期間にわたって「建てた時の美しさ」を保つことができます。汚れにくい家は、メンテナンスの手間も減らしてくれます。

軽い=地震に強い?割れにくく住宅を美しく保つ透湿構造

「塗り壁は地震で割れやすい」というイメージをお持ちではないですか? 確かに、昔ながらの重いモルタル塗り壁は、地震の揺れでひび割れ(クラック)が入りやすいという弱点がありました。

しかし、 Stoなどに代表される湿式外断熱の塗り壁は、非常に「軽い」のが特徴です。建物にかかる重量が少ないため、地震の揺れによる負担を軽減できます。 

さらに、下地材にメッシュを伏せ込むことや、仕上げ材自体に弾性(しなやかさ)があるため、建物のわずかな動きにも追従し、 ひび割れが非常に起こりにくい構造 になっています。

また、壁の中の湿気を外に逃がす「透湿構造」も備えており、壁内部の結露を防ぎ、家全体の耐久性向上にも貢献します。「割れにくい」ことは、住宅を美しく保つためにも重要な性能なのです。

ドイツでトップシェア 「Sto」の歴史とバイオミミクリー技術

この高性能な塗り壁材「Sto(シュトー)」は、ドイツで生まれ、今や世界トップシェアを誇る外断熱システムのパイオニア的企業です。180年以上の歴史を持ち、その技術力はヨーロッパの厳しい環境基準の中で磨かれてきました。

 Stoの強みは、「バイオミミクリー(生物模倣技術)」と呼ばれる、自然界の仕組みから学んだ技術を製品開発に取り入れている点です。 

先ほどご紹介した「ハスの葉効果(セルフクリーニング)」もその一つ。他にも、カブトムシの甲羅の構造を応用して夏の暑い日差しを反射する技術など、自然の知恵を借りて、家の快適性と耐久性を高めています。長い歴史と世界的な実績に裏打ちされた信頼感が、Stoが選ばれる理由です。

汚れにくい外壁が実現する長期的なメンテナンスコスト削減

家を建てた後、意外と負担になるのが外壁のメンテナンス費用です。一般的なサイディング外壁の場合、10年~15年程度で、ボードとボードの間の「シーリング(目地)」の打ち替えや、外壁自体の再塗装が必要になるケースがほとんどです。これには一度に数十万円~百万円単位の費用がかかります。

その点、 Stoのような高耐久・セルフクリーニング機能を持つ塗り壁は、塗り替えのサイクルを大幅に延ばすことが期待できます。 

目地もないため、シーリングの補修費用もかかりません。初期コストは多少かかったとしても、30年、40年と住み続ける間のトータルメンテナンスコスト(LCC:ライフサイクルコスト)で考えると、結果的に大きな節約につながる可能性が高いのです。これも、賢い家づくりにおける重要な視点ですね。

ダブル断熱の注文住宅 賢い予算計画とハウスメーカー選び

「ダブル断熱も塗り壁も魅力的!でも、やっぱり予算が心配…」。性能とデザイン、そして理想の間取り。全部を叶えようとすると、予算はいくらあっても足りない気がしてしまいますよね。ここでは、後悔しない家づくりのために最も重要な「お金」の話と、信頼できるパートナー(工務店)の選び方について、具体的にお話しします。

快適な間取りと高い性能 両方を叶えるためのコストバランスの考え方

注文住宅づくりは、「優先順位付け」の連続です。広いリビング、アイランドキッチン、収納、そして高性能な断熱…。すべてに100点満点を求めると、あっという間に予算オーバーしてしまいます。そこで大切なのが、「どこにお金をかけ、どこで調整するか」という家族の価値観のすり合わせです。

例えば、「間取りの広さや部屋数は、今すぐ必要最低限にして、将来リフォームする」と割り切り、その分のお金を「家の基本性能(断熱・耐震)」に回す、という考え方もあります。家の性能は、後からリフォームで根本的に良くするのは非常に困難で、費用もかさみます。「快適さの土台」となる性能にはしっかり投資し、内装や設備は後からでも変えられる部分と割り切る。こうした「コストバランス」の視点を持つことが、満足度の高い家づくりにつながります。

年収から考える無理のない住宅ローンと建築費用の相場

 家づくりを具体的に進める前に、まずは「我が家はいくらまで借りられるのか」ではなく、「いくらまでなら無理なく返せるのか」を把握することが重要です。 

一般的に、年間の住宅ローン返済額は、年収(手取りではなく額面)の20%~25%以内に収めるのが安心とされています。

例えば、年収500万円のご家庭なら、年間の返済額は100万円~125万円、月々にすると約8.3万円~10.4万円が目安となります。この返済額から、現在の金利などを考慮して「借りられる総額」が見えてきます。その総額から、土地代(または諸費用)を引いたものが、「建物にかけられる費用」となります。この「建物価格」の相場の中で、ダブル断熱のような高性能住宅を実現できるかどうかが、一つの判断基準になってきます。

W断熱(ダブル断熱)を得意とするハウスメーカーや工務店の選び方

ダブル断熱のように、高い施工技術が求められる工法を選ぶ場合、パートナー選びは非常に重要です。特に私たちクラッチは工務店として、大手ハウスメーカーさんのように規格化された商品ではなく、 一棟一棟、その土地やお客様の要望に合わせて、丁寧に造り上げていくのが得意です。 

良い工務店を見極めるポイントは、まず「ダブル断熱や高気密・高断熱住宅の施工実績が豊富か」どうか。完成見学会や現場見学会に足を運び、実際に施工中の現場がきれいか、職人さんが丁寧な仕事をしているかを見るのも大切です。

 また、UA値(ユーエーち:家の断熱性能を示す数値)など、専門的な性能数値をきちんと説明し、こちらの質問に誠実に答えてくれる担当者がいるかどうか も、信頼できるパートナーかを見極める重要なポイントです。
住宅の断熱性能で出てくる「Ua値とは?」

建物価格2000万円台で実現できる高性能住宅の事例

「ダブル断熱は高価だから、3000万円以上ないと無理なのでは…」と思っていませんか? 確かに選択肢は限られてくるかもしれませんが、諦めるのはまだ早いです。

例えば、建物価格を2000万円台に抑える工夫として、家の形をできるだけシンプル(凸凹が少ない四角い形)にすることが挙げられます。これにより、外壁の面積が減り、断熱工事のコストや外壁材のコストを抑えることができます。

また、内装の仕上げ材(クロスや床材)のグレードを部分的に調整したり、水回りの設備を標準仕様にしたりすることで、コストバランスを取ることも可能です。

 「どこに一番こだわりたいか」を明確にし、性能にしっかり予算を配分する ことで、2000万円台でも満足度の高い高性能住宅を実現している事例はたくさんあります。

建物価格3000万円以上で叶う理想のデザインと性能を両立した家

もし、建物価格に3000万円以上のご予算を考えられるのであれば、家の性能はもちろんのこと、間取りやデザインの自由度は格段に広がります。例えば、この記事でご紹介した「湿式外断熱工法(Stoなど)」を採用した美しい塗り壁の外観や、開放的な吹き抜け、造作のキッチンや収納など、「センスが良いね」と褒められるような、こだわりを詰め込んだ家づくりが可能になります。

 ダブル断熱による快適な室内環境が土台にあるからこそ、大開口の窓や広いリビングといった、理想の間取りプランも「寒さ」や「暑さ」を我慢することなく楽しむことができます。 

性能とデザイン、どちらも妥協したくないという方にとって、この価格帯は一つの目標になるかもしれません。

あなたの理想はどの価格帯?コスト別事例ページで具体的な間取りと外観をチェック

ここまで、ダブル断熱の性能や塗り壁のデザイン、そして予算感についてお話ししてきました。なんとなく「我が家の場合、このくらいの予算でこんな家が建てられるかも?」というイメージが湧いてきたのではないでしょうか。

百聞は一見に如かず。一番参考になるのは、やはり実際に建てられた家の具体的な「間取り」と「価格」ですよね。

私たちは、お客様が建てられたこだわりの注文住宅を、コスト別(建物価格2000万円前後、2500万円前後、3000万円前後、3000万〜3500万未満)にご覧いただける事例ページをご用意しています。あなたの理想に近い家が、きっと見つかるはずです。ぜひ、下のリンクから覗いてみてください。

まとめ

「後悔しない家づくり」のために、理想の間取りと同じくらい「家の性能」が大切であること、そしてその選択肢として「ダブル断熱」があることをお分かりいただけたでしょうか。

ダブル断熱は、初期コストはかかりますが、「夏涼しく冬暖かい快適性」「光熱費の削減」「家の長寿命化」という、何十年にもわたる大きなメリットをもたらしてくれます。また、Sto(シュトー)のような高性能な湿式外断熱を選べば、「汚れにくい塗り壁」というデザイン性も両立できます。

ただし、性能を最大限に引き出すには、高い技術力と実績を持つ工務店選びが不可欠です。この記事を読んで「ダブル断熱、ちょっと気になるかも」と思われたら、まずは「我が家の予算なら、どんな家が建つのかな?」という具体的なイメージを掴むことから始めてみませんか?

私たちは、お客様のこだわりと予算に合わせて建てた、様々な価格帯の施工事例をご用意しています。ぜひ、あなたの理想の家づくりのヒントを探してみてください。

ダブル断熱と注文住宅のよくある質問

Q.ダブル断熱にすると間取りに制限は出ますか

基本的には、ダブル断熱だからといって間取りに大きな制限が出ることはありません。むしろ、高い断熱性能があるため、「吹き抜け」や「リビング階段」「大開口の窓」といった、熱が逃げやすく寒さの原因になりがちな間取りを、快適さを保ったまま実現しやすくなるというメリットがあります。ただし、外張り断熱の分、壁の厚みが少し増えるため、敷地が非常に狭い場合などは、設計士との綿密な打ち合わせが必要です。

Q.塗り壁(湿式外断熱)のメンテナンス費用や頻度はどれくらいですか

Q.実際のところ初期費用は一般的な工法と比べていくら高くなりますか

これは建物の大きさや形状、使用する断熱材の種類によって大きく異なるため、一概に「いくら」とお答えするのは難しいです。目安として、一般的な内断熱のみの工法と比べ、数十万円から百数十万円程度の追加費用がかかるケースが多いようです。ただし、これはあくまで「初期コスト」の差です。光熱費の削減やメンテナンスコストの軽減といった長期的なメリットも考慮して、判断することが大切です。詳しくは「ダブル断熱の基本知識 メリット・デメリットと他の工法との違い」で解説しています。

Q.ダブル断熱と床暖房はどちらを優先すべきでしょうか

これは非常に悩ましい選択ですね。ダブル断熱で家全体の性能を上げておけば、床暖房がなくても「底冷え」するような寒さはかなり軽減されます。エアコンだけでも十分快適に過ごせるケースも多いです。一方、床暖房は足元から直接温めるため、快適さは格別です。もし予算的に両立が難しい場合は、「家の性能(断熱)は後から追加するのが難しい」という点を考慮し、まずはダブル断熱を優先し、床暖房は将来的に設置可能か(配管だけしておく等)工務店に相談してみるのも一つの手です。

Q.地震や火事の時 塗り壁や断熱材は大丈夫ですか

まず地震についてですが、「軽い=地震に強い?割れにくく住宅を美しく保つ透湿構造」でご紹介したように、湿式外断熱の塗り壁は軽量でしなやかなため、従来のモルタル壁より割れにくい特徴があります。 次に火事についてですが、外張り断熱でよく使われる発泡プラスチック系の断熱材は「燃えやすいのでは?」と心配されることがあります。しかし、建築基準法で定められた「難燃処理」が施された製品を使用しますし、断熱材は燃えにくい下地材や仕上げ材(塗り壁や石膏ボード)で覆われているため、すぐに火が回ることはありません。

Q.断熱性能は2025年から義務化されるのですか

はい、その通りです。2025年4月から、原則としてすべての新築住宅において「省エネ基準(断熱等級4など)」への適合が義務化されます。これは、今まで基準を満たしていなかった住宅は新しく建てられなくなる、という大きな変更点です。ただし、これはあくまで「最低限の基準」です。ダブル断熱は、この義務化基準をさらに大きく上回る性能(HEAT20 G2、G3グレードなど)を目指すための、より快適性を追求した選択肢とお考えください。

Q.天井のダブル断熱とはどのような工法ですか

一般的に「ダブル断熱」と言うと、壁の部分(内断熱+外断熱)を指すことが多いです。天井(または屋根)の断熱は、家全体の断熱性能を左右する非常に重要な部分です。 天井の断熱方法は、天井裏に断熱材を敷き詰める「天井断熱」と、屋根の斜面に沿って断熱材を入れる「屋根断熱」があります。「天井のダブル断熱」という場合、これらの工法で通常よりも厚く断熱材を入れたり、複数の種類の断熱材を組み合わせたりして、天井部分の断熱性能を特に強化することを指すケースが多いです。

WRITER

サイト運営者

CRATCH運営

クラッチの注文住宅はお客様の持つ家づくりの想いを共有し、つながることから始まります。性能が高く、空間、デザインの満足度の高い家づくりを行っています。

関連記事

資料請求・オンライン相談はこちら

まずはクラッチのことを知りたいという方には、注文住宅やクラッチのことがよく分かる資料を無料でお届けしております。具体的に新築の注文住宅の建築を計画されている方にはオンライン相談も実施しております。土地を所有されている方も、これから土地を探される方もお気軽にご相談ください。

0120-939-837

9時~ 土日祝OK

※土日祝日はつながりにくい場合がございます。つながらない場合はこちらから折り返しお電話いたします。