全館空調
  • 断熱性能
  • 公開日:2021.5.1
    更新日:2021.5.28

工務店やハウスメーカーでも大人気な全館空調システムで一年中快適な住まい

全館空調

最近、ハウスメーカーだけでなく地域の工務店でも全館空調システムを導入した住まいの提案が増えてきました。
「家全体を冷暖房するので室内どこにいても快適」な全館空調システムですが、我が家にも導入を考えたいと思われるお客様からは、「本当に家中快適になるの?」「電気代が高そう」「本当に各部屋にエアコンや冷暖房家電は必要ないの?」と言うお問い合わせの声が聞かれます。

そこでこの記事では、全館空調を導入する際に気を付けることや、メリット・デメリットを含めた特徴をご紹介いたします。

全館空調って何?

ヒートショック

全館空調システムは全ての個人の部屋や廊下、水廻りなど建物全体を冷暖房し、24時間換気を行うシステムです。従来の各居室ごとにエアコンを設置して冷暖房を行う個別空調の場合、暖房(冷房)している部屋と別の部屋や廊下などに温度差が生まれてしまいます。一方で、全館空調の場合、家全体を冷暖房するため個別空調と比較して別々の部屋ごとで温度差が生まれず、家中が一定に近い状態が保ちやすくなります。

住宅の温度環境や空気環境の話題でよく取り上げられる「ヒートショック」は、急な温度変化で血圧が大きく変動することで起こる健康被害ですが、特に高齢者が入浴中に亡くなる事故等が問題視されているほか、寒さによる高血圧のリスクなどが、研究で明らかになっています。家中どこでも快適な温度にすることができる全館空調システムではヒートショックの心配も少なくなり、毎日を健康的に過ごすことができます。また、桧などの大きな木材が横たわった、大空間の吹抜けやオープンで機能的な人気のプランを採用しても安心なことも大きなメリットです。

全館空調を導入する際に気を付けること

メリットの多い全館空調ですが、採用を考える前に気を付けないといけないことがあります。それは、高い性能基準を満たした高気密高断熱の住まいが必要になります。

性能のあまり高くない家では、熱の出入りが多く、家中を冷房(暖房)してもなかなか快適な温度になりません。十分な断熱や気密がない状態だと、せっかくの暖房の熱は外に出て、外の冷気が室内に入るので、真夏、真冬に窓を全開にして常に換気をしているような状態になってしまいます。

全館空調採用を考える際には、まずは建物本体をしっかりと建てていくことが重要です。

高い性能の高気密高断熱住宅を建築したうえで全館空調を採用することで、より快適で健康的な室内環境になり、省エネルギー(電力)で電気料金が少ない、ランニングコストの低い住まいになります。

「失敗しない家づくり」その為に知っておきたい全館空調の特徴(メリット・デメリット)

「つけたり、消したりが不要」電気代の節約にもつながる

つけたり消したりが不要

TVのワイドショーでも話題になったように、一定の断熱、気密性能を有した住宅は冷暖房を必要な時にだけ稼働する間欠運転と比較して、常に冷暖房を稼働した常時運転の方が電気代などの光熱費でメリットが大きいと言われます。

間欠運転の場合、寒い(暑い)時に稼働した際大きなエネルギーを必要のに対し常時運転の場合ある程度の室内温度になった後あまりエネルギーを使わない状態になる為長い期間を考えたときに省エネルギーになる為です。

その為、常時運転の全館空調システムは導入後の電気料金が思ったよりも高くないという声をいただくことが多いです。

複数台エアコンが必要な個別空調vs何台もいらない全館空調 将来の入れ替えや寿命を考えた導入費用やその他の価格比較

エアコン

全館空調システムと聞くとどうしても導入費用は高額になるイメージを持たれるお客様は少なくありません。個別空調の場合は全ての部屋に個別に空調器具を設置する必要がある為、トータルするとそれなりの費用が必要になります。また、空調器具の寿命や機能低下による入れ替えも設置した器具の個数だけ必要になる為、初期の導入費用だけを考えると全館空調システムの方が若干費用がかかってしまいます。
ただ、将来起こるメンテナンスコストを含めた全ての費用で考えると、全館空調システムはコスト面でも決して高いとは言えません。

新築後の後悔ポイントの高い、カビ問題にも強い

カビ

住宅新築後、後悔ポイントの高い湿気や結露によるカビ問題!全館空調システムは家全体を冷暖房するだけでなく、24時間換気をするシステムの為、温度を安定させるだけでなく、空気も安定します。換気をする際はフィルターを通したきれいな空気を室内に届けることができます。しっかり換気を行い温度も管理することでカビの発生を抑えることが可能です。

全館空調は後付けが出来ないシステム

全館空調はあと付けできない

全館空調の大きなデメリットが、後付けが基本は出来ないシステムであることです。その為、住宅新築時に計画が必要で、初期プランの中でしっかりと計画を考えていくことが必要です。
しかも、どのハウスメーカーや工務店でも導入可能ではない為、事前にお問い合わせによる確認が必要でしたり、先にもふれたように、全館空調システムを導入する際には、しっかりした断熱・気密性能がある高気密高断熱住宅であることが必要なため、導入の可否だけでなく、住宅建築時の建物性能もしっかり確認する必要があります。

オール電化のお家なら全館空調がお得

全館空調システムは基本、電気をエネルギーに家中の冷暖房管理や24時間換気を行います。その為、電気とガス併用の住宅に導入するよりも、オール電化の住宅の方がランニングコストの面でメリットが高くなります。オール電化で性能の高い住宅を検討されている方は、是非一緒に全館空調システムを検討してはいかがでしょうか。

まとめ

家中を快適な温度・空気で満たす全館空調システムはしっかりした性能を持った住宅と組み合わせることで、快適な温熱環境を実現することができます。

CRATCHでも、ルームエアコンを使った全館空調をご提案しております。
家中快適空間なモデルハウスを是非ご体感ください。

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