初めての住宅展示場
  • 住宅全般
  • 公開日:2023.7.18
    更新日:2023.7.18

住宅展示場を活用した家づくり:事前準備から訪問のポイントまで

家を建てる予定があるなら、住宅展示場はアイデアを得るのに便利な場所です。でも、準備なしに行くと、情報を十分に得るのが難しくなります。この記事では、展示場に行く前の準備と、良い情報を得るためのヒントをお伝えします。

住宅展示場のメリット

住宅展示場のメリットは、「モデルハウスを直接体験し、その室内を見て触ることができる」ことです。壁や床の質感、キッチンやトイレの設備、床面積の実感、外観のデザインなどを直接見て感じることで、自分の理想の家について具体的なイメージが深まります。さらに、いくつかのハウスメーカーと会話することで、建築の手法や省エネの特性について学び、どのメーカーを選ぶか比較しやすくなります。

モデルハウスとは何か? 

モデルハウスとは何か? 

まず、モデルハウスとは、ハウスメーカーや工務店が展示用に建てた家のことです。これを見ることで、自分の家づくりについて具体的なイメージを持つことができます。ただし、モデルハウスはあくまで「見せるため」のもので、実際の生活を反映しているわけではありません。その点は忘れずに、見学することが大切です。

北九州エリアの住宅展示場へのアクセス

福岡県北九州市には、RKBやKBC、それぞれ小倉北や小倉南など、大手ハウスメーカーの総合住宅展示場が数多く点在しています。これらの会場は、予約や問い合わせをすることなく、自由に見学することが可能です。それぞれの場所の受付・営業時間や定休日は、事前にホームページやTELでの問い合わせにて確認しましょう。

住宅展示場での見学の流れ

展示場では、注文住宅のモデルハウスを見ることができ、メーカーごとの特色や違いを感じることが可能です。例えば、構造一つを取ってみても、木造軸組、ツーバイフォー、軽量鉄骨、重量鉄骨、コンクリート造など、数多くあります。見学会やイベントも定期的に開催されており、家づくりのヒントを得ることができます。

話を聞くハウスメーカーは2~3社に絞ろう

話を聞くハウスメーカーは2~3社に絞ろう

総合展示場には数十社の展示場がありますが、家の中をよく見たり営業担当者の話を聞いたりしていると、1回あたり数時間程度かかることも多いです。インターネットなどで事前に情報収集を行い、予め2~3社に絞っておくのがおすすめです。

なぜハウスメーカーは2~3社に絞った方がよいのか

多くの人が休日を利用して住宅展示場を訪れます。案内には数時間かかるだけでなく、契約までには複数回の訪問が必要となることもあります。場合によっては御自身の考え方に合わない打合せもあるかも知れません。事前にインターネットなどで情報を絞り込んでおくことが得策です。

数社に絞るためには

数社に絞るためには

事前にホームページなどで情報収集するのがおすすめです。家を建てる際に譲れないところ、例えば性能、工法やキッチンなどの設備です。それぞれ特色があるので、インターネットなどで情報収集する方が展示場訪問を重ねるよりはるかに効率的です。実際、総合住宅展示場来場者アンケート2021調査報告書によると、住宅展示場のモデルハウスに入る件数は半数以上の人が2棟以内と回答しています。

来場予約をしよう

通常、モデルハウスは事前予約なしでも見学可能ですが、スムーズに見学するためには予約をしておくと良いです。特に週末は混雑が予想され、スタッフが対応しきれない場合もあります。さらに、見学時の会話をスムーズにするためには、家族の人数、予算、質問したいことなどを事前に予約時に伝えておくと良いでしょう。これがスタッフとの円滑なコミュニケーションを助けます。

工法にはどのようなものがあるのか

工法にはどのようなものがあるのか

家を建てるための方法は多種多様で、材料の種類によって主に木造、鉄骨造、コンクリート造の3つに分けられます。さらに、これらは細かく区分けされ、具体的な建築方法には木造軸組工法、ツーバイフォー工法、ツーバイシックス工法、軽量鉄骨造、重量鉄骨造、コンクリート造などがあります。以下に、それぞれの特徴を説明します。

木造枠組壁工法

木造枠組壁工法では、木材で作った枠に構造用合板等を打ち付けて、壁、床、屋根を作る工法です。壁自体が強度を持つことが特徴です。この工法の中には、「木質パネル工法」や「ツーバイフォー」「ツーバイシックス」などがあります。

木質パネル工法

木質パネル工法は、住宅の主要な構造体をパネル化し、工場で先に製造してから現場で組み立てる方法です。一貫した生産管理により、品質のばらつきが少なく、高断熱・高気密で、耐震性や耐火性、耐風性が優れています。しかし、デザインの自由度が低いなどの欠点もあります。

ツーバイフォー工法

ツーバイフォー工法は木造の一つで、その名前は使用する木材(2インチ×4インチ)の大きさからきています。この工法では建物を支えるために、床や壁といった「面」を使用します。その構造はまるで六面体のように強固です。

ツーバイシックス工法

ツーバイシックス工法も木造の一種で、この工法では2インチ×6インチの木材を使用して建物を支える頑丈な「六面体構造」を作り出します。これらの工法は、現場で施工されるところが特徴的です。

木造軸組工法

木造軸組工法は、建物の骨組み部分に木製の柱や梁、桁などの構造材を使います。これは日本古来の工法で、大部分の木造住宅がこの方法で建てられています。また、コストパフォーマンスが高いとされています。

木造軸組パネル工法

木造軸組パネル工法は「木造軸組工法(在来工法)」と「木造枠組壁工法(ツーバイフォー)」を組み合わせた建築方法です。軸組工法の長所(設計の自由度)とツーバイフォー工法の長所(耐震・断熱性の高さ)をあわせ持ついいとこどりです。

軽量鉄骨造(プレハブ工法)

軽量鉄骨造(プレハブ工法)とは、家の基本的な骨組みに薄い鋼材(厚さ6mm未満)を使う工法です。「プレハブ」は’prefabrication’の略で、この意味するところは「工場で部品を作り、現場でそれを組み立てる」方法です。

鉄骨造という選択肢を家の建設に用いる場合、大抵は鉄骨パネル工法、つまり工場で部材を生産し、現場で組み立てるプレハブ工法が用いられます。この工法は軽量鉄骨と組み合わせて使用されることが一般的で、災害時の仮設住宅や建設現場の仮設施設の建築にも利用されます。ただし、鉄骨造は熱に弱く、もし鉄骨が熱せられるとその強度は大幅に落ちることを理解しておくべきです。

重量鉄骨造

重量鉄骨造は、厚さ6mm以上の鋼材を使う工法で、強度が必要な高層マンションやビルの建設に適しています。厚い鋼材を使用することで強度が増すため、3階以上の建物を鉄骨造で建てる際には、ほぼすべてが重量鉄骨造となります。

鉄筋コンクリート造

鉄筋コンクリート造とは、鉄筋を組み、組んだ鉄筋に型枠をはめてコンクリートで固めた柱や梁、床、壁でできた建物の構造のことを言います。鉄筋コンクリート造はRC造とも呼ばれますが、これは’Reinforced Concrete’の略称であり、直訳すると補強されたコンクリートという意味です。鉄筋コンクリート造は、非常に頑丈な構造とされています。その理由は、鉄筋とコンクリートがお互いに強みと弱みを補完しあっているからです。また火災時に他の構造体より躯体を維持する時間が長いと言われています。

性能と呼ばれるものにはどんなものがありますか?

性能と呼ばれるものにはどんなものがありますか?

住宅の性能として考慮される要素は多岐にわたりますが、以下に主なものをいくつか列挙します。

耐震性

地震による揺れに対する建物の耐久力。地震発生時に建物が倒壊しないような設計となっているかを示します。そのハウスメーカーの耐震等級がどれくらいか聞くのが良いでしょう。

断熱性

外部からの熱の流入や、内部からの熱の逃失を防ぐ性能。高い断熱性を持つ家は冷暖房効果が高く、省エネ効果もあります。その会社の断熱等級がどれくらいか聞くと教えてもらえると思います。

気密性

外部との空気の流れを遮断する性能。高い気密性は冷暖房の効率を上げ、ホコリや虫の侵入を防ぎます。気密測定を行っているか確認すると会社の姿勢がわかります。

耐火性

火災に対する建物の耐久力。材質や設計により火災発生時の被害を軽減する可能性があります。火災保険の区分を聞くのも判断基準になります。

耐久性

時間の経過に伴う劣化や、自然環境からの影響に対する耐性。どれくらいの年数で修繕が必要か、または建て替えが必要になるかといった観点です。使用している部材に関してのメンテナンス性などを質問すると良いかもしれません。

健康性

建物が居住者の健康に与える影響。例えば、建材から出る化学物質(VOC等)の影響、適切な換気や湿度調整によるカビ防止などが考慮されます。どのようなものを使用しているか確認すると良いでしょう。

利便性

住宅設備や設計の使い勝手。例えば、収納スペースの充実度、居住者の移動ルートの最適化、バリアフリー設計などが考慮されます。要望を伝えてどのような図面ができるかが鍵になります。

省エネ性

エネルギーの使用効率。省エネ設計や設備、太陽光発電などを用いることで、エネルギー消費を抑制します。このあたりは断熱性や気密性との関連が強いです。

これらは全て重要な要素であり、住まい選びや新築計画時には十分に考慮するべきポイントです。それぞれの住宅や家族のライフスタイルにより、これらの要素の重視度は変わるため、自分たちにとって何が一番重要かを見極めることが大切です。

質問事項をまとめておこう

質問事項をまとめておこう

家づくりを進めるにあたり、事前にハウスメーカーの担当者に尋ねたい内容をリストアップしましょう。何でも相談可能ですし、複数のメーカーを比較する際は、同じ質問を各社に投げることで参考になります。さらに、理想の間取りや外観の画像を持っているなら、それを提示することで担当者に自分たちのイメージをより明確に伝えることが可能です。

質問事項は具体的にどのようなものがいいですか?

具体的にどのような質問をすればいいのかについては、例えば以下のような質問をしてみるのがおすすめです。

・そのメーカーの特徴

・住宅性能(上記に記載した性能に関する項目について)

 耐震性

 断熱性

 気密性

 耐火性

 耐久性

 健康性

 利便性

 省エネ性

・施工事例

・自分たちの予算内でどのような家が建てられるか

・実現したい間取りや設備があれば、それが可能かどうか

・アフターメンテナンス体制について

・個人的諸事情(相続、住宅ローンの組み方、土地取得や補助金制度、住宅取得に伴う税金について)

住宅展示場で見るべき・確認すべきポイント

モデルハウスの見学は、自分たちが事前に「チェックしたいポイント」をリストアップし、それを中心に行うのがおすすめです。以下、いくつかの視点を示します。

スペースの大きさ

モデルハウスのリビングの広さが具体的に何畳なのかを確認しましょう。それが自分たちの理想とするサイズ感と、どれくらいの差があるのか比較するのに役立ちます。

寸法

使い勝手が良さそうな収納や設備があれば、その大きさをメモしておくと良いです。具体的な数字が分からなければ、写真で記録しましょう。これが間取りの参考になります。

仕様と設備

モデルハウスは一般的に高品質な設備で充実しています。お気に入りの設備が標準のものに含まれているか、またその設備の取り付けが可能かどうかを確認しましょう。さらに、吹き抜けがあれば、その場で光や気温などの雰囲気を感じてみることも重要です。

次のステップとして

次のステップとして

モデルハウスと営業担当者の説明だけに依存せず、構造見学会や完成見学会に参加することを推奨します。完成見学会は実際の施工力を理解し、あなたの家がどのような環境になるかを体感するための重要な機会です。また、実際の住まいの空間やサイズ感を把握するためにも、完成見学会は非常に価値のある経験となります。このステップの後には、営業担当者に次の見学会開催日の日時について尋ねることをお勧めします。

最後に

いかがだったでしょうか。私たちクラッチは、各種建築手法の特性を理解した工務店として、耐震性と断熱性に優れた木造軸組パネル工法を用いた家づくりを提供します。デザイン性も重視し、完成見学会で直接その環境を体感できるようにしています。これにより、お客様の理想の家づくりを具体的に想像できます。家づくりを検討中のあなた、ぜひクラッチの完成見学会に参加し、共に最適な家づくりの解決策を見つけましょう。

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